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プロフィール

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メゾ・ソプラノ歌手

横 町 あ ゆ み​

 Yokomachi Ayumi​

京都市立芸術大学卒業、金沢大学大学院修了。
国立音楽大学音楽研究所にてバロック時代の演奏様式を学ぶ。ルネサンス、バロックから現代に至るまで幅広い作品のソリストを務める。表情のある伸びやかな声には定評があり、特に教会作品のレパートリーは数多い。

2012年西東京ニューカマーアーティスト最優秀賞受賞。2016年より古楽アンサンブルグループ「レ・ゾルフェ」として”フレンチカンタータの時代の音楽”と題したコンサートシリーズを展開するなど意欲的に活動している。新国立劇場合唱団、ヘンデル・フェスティバル・ジャパン、ヴォーカルコンソート東京などの声楽アンサンブルに所属するほか、合唱団の指導者、ヴォイストレーナーとして的確な指導にも定評がある。

2022年3月にワオンレーベルよりCD「クレランボーの至宝」をリリースし、レコード芸術誌・準推薦盤、音楽現代誌・推薦盤に選出される。

ストーリー

(メディアライターによる紹介・執筆)

 

低い方から、バス、バリトン、テノール、カウンターテノール、アルト、ソプラノ。声楽家を分類する、こういった単語は、耳にしたことはあるものの、どのような声を指して言われるのかは、あまりはっきりしないところがあります。

歌手マライア・キャリーが「7オクターブの歌姫」と話題になりましたが、これはあくまで宣伝用のキャッチコピーで、そもそも人間の声域は、一般人で2オクターブ程度だそうです。これが、鍛錬を重ねた声楽家ともなると3オクターブ、4オクターブといった域にまで到達していきます。

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2015年 「九人でバッハ。」アンサンブルミリム公演 (右から2番目)

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2014年 モーツァルト・アカデミー・トウキョウ レコーディング風景

さて、このサイトの主人公、横町あゆみは、"メゾソプラノ"の声域を持つ声楽家です。ソプラノが、最も高い音域を歌うパートであることはわかりますが、"メゾソプラノ"とはいったいなんでしょうか?

"メゾ"は、イタリア語の"ミドル"、つまり中間という意味。高いソプラノと、女性としては低めのアルトの間にいるのがメゾソプラノで、高音、低音ともにカバーできる広い声域をもつことこそが、メゾソプラノの特徴です。

「中間って、なんだか中途半端な・・」、そのように思われたとすれば、それは誤解です。メゾソプラノが主役になる歌劇はいくつもあり、中でもビゼーの『カルメン』は代表曲として知られています。

 

確かに声域で考えると、ソプラノとアルトの間に位置しますが、メゾソプラノに求められるのは、その声質です。ソプラノ歌手は高い声は出るものの、どうしても細くなりがちで、力強さには物足りない部分が出てきてしまいます。高く、しかも強い声が出せるのがメゾソプラノの強みで、こうした声質をもつ歌手は、特に日本では少ない存在だと言われます。

それだけではありません。ソプラノとアルトの中間を補うことからも分かるように、合唱のときなどは、ハーモニーがより厚く、奥深くなることも、コンサートでメゾソプラノを欠かすことができない理由です。

2016年 レクイエムプロジェクト合唱団イタリアツアー

聖フランチェスコ大聖堂(イタリア・アッシジ)にてソリストとして。

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2016年 レクイエムプロジェクト合唱団イタリアツアー

(ジョットによる名画「聖フランチェスコの生涯」を背景に歌う)

メゾソプラノ歌手 横町あゆみももちろん、たくさんのハーモニーを奏でてきました。

金沢出身の彼女は、国立音楽大学付属音楽研究所でイタリア初期バロック時代の演奏法を学びました。東京を拠点にして、声楽家と活動しはじめたのは、2006年の頃です。レパートリーの中心は、もちろん、学んできた古楽です。

その後、次々と実績を重ね、声楽アンサンブル「ラ・フォンテヴェルデ」「コントラポント」「モーツァルト・アカデミー・トウキョウ」のメンバーとしてコンサートに出演するほか、「目白バ・ロック音楽祭」「北とぴあ国際音楽祭」等にも出演しています。

2010年には、日本ヘンデル協会主催オペラ公演、ヘンデル『アレッサンドロ』ではタイトルロールを務めるほどの実力を身につけました。さらに、2012年、チェコ・プラハにて録音された上田益作曲のCD「レクイエム~あの日をあなたを忘れない~」にてアルトソロを務めます。

 

そして、同年、西東京ニューカマーアーティスト最優秀賞を受賞という活躍ぶりです。

その他、古楽だけでなく、歌曲やオペラなど幅広いジャンルで活動をしていて、現在は指導者としてレッスンを行う立場にもあります。

高く、広く、強い歌声。

言葉では伝えきれませんが、一度聞けば、あなたもきっとその声に納得し、魅了されるはずです。「歌は体で感じるもの。耳だけでなく、全身で聞いて欲しい」という彼女の強いこだわりで、このページには動画や音源はありませんし、Youtubeを探しても彼女の声を聴くことは、残念ながらできません。ぜひ生の会場で、横町あゆみのメゾソプラノを体験してください。

​(2016年12月某日 執筆 友人・メディアライター 和田 崇)

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2014年日生オペラ「アイナダマール」にて 演出家・粟国淳さんと

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