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ボブ・ディランと私

  • よこまちあゆみ
  • 2018年5月23日
  • 読了時間: 2分

「プラテーロと私」ではなくて「ボブ・ディランと私」です😅

都響@サントリーホールへコンサートに出かけました。サントリーホールはもはや聞く側より

舞台に出る方が若干多くなってしまった今日このごろ。というわけで久しぶりの観客でした。

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第855回 定期演奏会Bシリーズ

2018年5月22日(火) サントリーホール

指揮/下野竜也 ソプラノ/ヒラ・プリットマン *

メンデルスゾーン:交響曲第3番 イ短調 op.56《スコットランド》 コリリアーノ:ミスター・タンブリンマン─ボブ・ディランの7つの詩(2003)*(日本初演) 【コリリアーノ80歳記念】

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元来、演劇やコンサートはあまり予習しないで出かけるタイプ。

正直なところ、ボブ・ディランという人は名前しか知りませんでした。

あえて言うならば、ノーベル文学賞受賞で騒がれたときに「あ、名前知ってるな~」と思った程度。

音が出る前にプログラムを手に取り、作曲に至る経緯や、対訳を読んで詩の世界観に触れると短時間ながらも

ものすごく強く訴えかける力を持った詩でした。

それもそのはず。彼は第二次大戦中に生まれ、世界中が戦争のさなかにあって、社会不安が支配していた時のアメリカでもっとも多感な時代を過ごしていたのですから。

直接的に特定の誰かに向かって叫ぶのではなく、行き場のない嘆き、憤りを詩にぶつけるように書き表していました。

そしてそれを見事に表現したヒラ・プリットマン。

もちろん暗譜でしたし、P席があることを意識してか、舞台前の歩けるスペースを可能な限り使った、包み込むようなたたずまい。

曲はマイクで拡声することを前提に書かれているためか、ダイナミクスの変化がよりわかりやすく、終曲の祈りの歌はその前の激しい歌とのギャップで、ホール全体が彼女のピアニッシモの美声に吸い込まれてゆくかのように浸透してゆく。

プロフィール写真だったので、そのギャップにも驚きです(笑)

たぶん、演奏される機会は滅多にないと思われるので、日本初演に立ち会えて幸運でした。

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