倍音のおはなし
- ayuyokomachi
- 2017年11月13日
- 読了時間: 2分
先日、NHK音楽祭でチャイコフスキー交響楽団(モスクワ放送交響楽団から名前を変えたそうです。)というオーケストラの演奏会形式オペラ「エフゲーニ・オネーギン」で、合唱に出演しました。
で、なぜタイトルが「倍音のおはなし」かというと、オケもロシア人歌手たちも倍音の響きがとても豊かで素晴らしかったからです!
音は一つの周波数だけで構成されているわけではなく、倍音という別の周波数の音も同時に鳴っています。
つまり、「A音=442Hz」を鳴らしても、違う周波数の音が同時に鳴るということです。これは一般的には聞き取れないレベルの音量で鳴っています。
でも具体的な倍音の周波数は聞き取れなくても、倍音構成が変わるとハッキリと音色、音質の違いに現れるので、鳴り響く音の雰囲気は全く変わります。
声に関して言うと、声帯から発せられる「喉頭原音」(共鳴によって外に発する前の声のもとになる音、ブザー音のようなもの)の時点ですでに倍音を含んだ音が出ています。
人の声、楽器の音が千差万別なのはこのもとになる音「基音」がすでに違うのはもちろんですが、そこからさらに共鳴によって様々な倍音構成で音が鳴り響くからなのです。
そして、先日のオーケストラも歌手たちもそれが素晴らしくまろやかに響いていました。なんて倍音の比重が多いんだろう!!と驚きと共に聞き入ってしまいました(^-^)
基音だけを狙って声を出すのと、倍音が一緒に鳴るのを知っていて声をだすとでは、結果が明らかに違うと思います。
楽器の方も、歌う方もぜひ試してみてください。余計な力が抜けてステキな音が出るかもしれませんね!(^ ^)
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